| 10 maja, 2022

ポーランドLIFEガイド - ビザ

ポーランドLIFEガイドシリーズは、ポーランドに住む日本人の皆さんへ向けた内容となっています。
ビザ、保険、税金などポーランドで必要な登録・手続きをわかりやすく段階的に解説しています。
これからポーランドでの生活を計画している方や、現在お困りの方はぜひ参考にしてください。



注:本記事は2022年5月20日時点で有効な情報であり、変更される可能性がありますのでご注意ください。 

ビザ取得に関してなど、記載している情報以外については在日ポーランド大使館や外務省にお問い合わせください。

ポーランド滞在に関してお困りの場合はTias会計・法律事務所の専門家が対応可能です。専用フォームよりお問い合わせください。お問い合わせはこちら。

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海外に長期間滞在する際、ビザは必ず必要となります。

安全に、合法的に滞在するためにきちんと準備していきましょう。

出発前に必要となるビザの種類を確認して、在日本ポーランド大使館で申請してください。


ビザが必要な条件


1.ポーランドに3カ月以上滞在する場合は、ビザが必要です。


日本のパスポートは、ビザが無くてもポーランドへの入国、観光およびビジネス目的での90日以内の滞在が可能です。

留学、移住、ワーキングホリデーなどの目的で、90日(3カ月)以上の長期間滞在する人は、ビザが必要となります。

ビザは目的によって取得するべき種類が異なります。ポーランドのビザは、日本にあるポーランド大使館でのみ取得可能なので、必ず出国前に準備をしましょう。



2.ビザの期間を超える滞在を予定している人は、滞在許可証の申請が必要となります。

ビザの有効期限は最長一年です。

発行されたビザの期間よりも長く滞在する予定の場合は、現地で短期滞在許可証(以下滞在許可証)の申請が必要です。滞在許可証の発行には時間がかかる場合があるので、早めに申請をしましょう。


ビザの種類

ビザの種類によっては、申請に必要な書類や手順に違いがあります。

必要となる種類のビザを確認し、早めに申請の手続きを進めましょう。


  • タイプA- 空港トランジットビザ
  • タイプC- シェンゲンビザ
  • タイプD- ナショナルビザ


 空港トランジットビザ(タイプA)

あなたが以下の国のパスポートを使用して、ポーランドへ行くまでの間にシェンゲン圏内の空港でトランジット(乗り換え)をする場合にこのビザを選択します。

アフガニスタン、バングラディシュ、コンゴ民主共和国、エリトリア、エチオピア、ガーナ、イラン、イラク、ナイジェリア、パキスタン、ソマリア、スリランカ


シェンゲンビザ(タイプC)Schengen visa (type C)


ポーランドおよびシェンゲン圏内の国に180日間で最長90日間滞在する予定の人のためのビザ。これは、過去180日間でシェンゲン域内の国での滞在が90日を超えていない場合のみ、その国に合法的に滞在できることを意味します。(*日本のパスポートは短期滞在ビザが免除されます。90日を超えない場合は、このタイプのビザは必要ありません)

以下の場合にはビザの発行は必要ありませんが、報酬を受け取って就労する場合には該当するビザの取得が必要となります。1)観光、友人・親族訪問、2)文化・スポーツイベント参加や交流、3)ビジネス会議への出席、4)ジャーナリストや取材目的、5)治療、6)短期的な勉強や研修


ナショナルビザ(タイプD
ポーランドに90日以上滞在する場合は、このビザを申請してください。以下のようなビザの有効期間は1年です。


  • 就労ビザ
  • 学生ビザ
  • ワーキングホリデービザ


就労ビザにはポーランドからの労働許可証。学生ビザにはポーランドの学校からの入学許可証など、それぞれ必要な書類が異なります。 ポーランド大使館のホームページを参考/問い合わせの上、早めに準備をしましょう。

*就労ビザと労働許可証は別物です。 この二つを混同している方がよくいらっしゃいます。 就労ビザ:日本にあるポーランド大使館から発行される査証。 労働許可証:ポーランドの各県庁から発行されるポーランドでの外国人の就労を許可する許可証。

外国人がポーランドで働く際は、一部例外を除き労働許可証が必須であり、それに加えて就労ビザもしくは短期滞在許可証が必要です。


外国人局


シェンゲン協定に関する注意事項

 

シェンゲン協定とは?

シェンゲン協定に参加する25カ国において、180日(6か月)間のうちの合計90日(3か月)において査証の統一取り扱い、域内の自由移動などが定められています。

ポイント1:日本からシェンゲン域内へ入る際、最初の到着地で入国審査があり、旅券にスタンプが押されます。その後、シェンゲン域を出るまでは、査証審査は行われません。


ポイント2:シェンゲン滞在可能期間は、180日(6か月)間のうちの合計90日(3か月)。例えば、90日間連続でシェンゲン域内に滞在した後は、その後3カ月期間をあけないと域内に再入国できません。


しかしポーランドと日本は2か国協定を結んでいます。

日本・ポーランド査証免除取極の関係:滞在日数が連続で90日を超えなければ、査証免除を認めるという内容です。

つまり滞在日数が連続90日を超えなければ、何度でもポーランドへの出入国が可能という事です。

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この2つの規定に関する注意点:

⑴出国日と再入国日が連続している場合は、前後の日にちを連続して数えられます。

⑵シェンゲン圏内では入国管理がされないため、パスポートにスタンプが押されません。そのため、長期滞在中にシェンゲン圏内の他国に移動する場合に注意が必要です。

日本→ポーランド(80日)→フランス(30)→ポーランド(30日)→日本


このような移動を行った場合、各国での1回の滞在期間は90日を超えていません。しかしパスポートには、最初にポーランドに入国した時と最後にポーランドから日本に出国する時にしかスタンプが押されないため、140日間ポーランドに滞在していたように見られてしまいます。



日本・ポーランド査証免除取極の関係についてポーランドの国境管理で説明が必要な場合は、ポーランド語の文書を在ポーランド日本大使館のホームページよりダウンロード可能です。

在ポーランド日本大使館

Embassy of Japan in Poland


ビザの取得方法

日本にあるポーランド大使館に書類を提出。

提出する際には以下のフォームより予約が必要です。

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各ビザタイプの申請に必要な書類は、大使館の以下のページから確認できます。
また、詳細はメールでお問合せ下さい。

ビザの申請は出発日(申請するビザの有効期限開始予定日)の6ヶ月前から、出発の15日前までに提出しなくてはならないのでご注意ください。

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正しい査証を所持し、滞在日数などの規定に沿った行動をしましょう。


一年以上の長期滞在を予定されている方は、ビザを取得されることをおすすめします。

ポーランドで滞在許可証を取得するには時間がかかる場合があります。安全に、安心して滞在するためにビザを申請しましょう。


お困りの際は、弊社日本サポートデスクまでお気軽にご連絡ください。

岩澤葵 tel: +48 71 737 29 20 , e-mail: aoi.iwasawa@tias.pl



O autorze

Aoi Iwasawa

Tłumacz języka japońskiego

Tłumaczka o doskonałej znajomości lokalizacji i wiedzy międzynarodowej, która studiowała w Polsce.

Uzyskała tytuł licencjata sztuki w Tokio, w Japonii. Od tego czasu pisała artykuły, które były publikowane w różnych mediach związanych ze sztuką i jest znana ze swojej kreatywności i artystycznego stylu.

Posiada również tytuł magistra z Polski i głęboką wiedzę na temat kultury japońskiej widzianej oczami obcokrajowca.

Współpracuje z wydawnictwami tłumaczeniowymi oraz z magazynami muzycznymi i artystycznymi. Jej teksty dotyczą różnych dziedzin, takich jak ekonomia, biznes, kultura, sztuka i nauki humanistyczne.